腫瘍マーカーが陰性なら、癌はない?
こんにちは!院長の重清です。
検診やドックで追加料金を払えば、気軽に測定できる「腫瘍マーカー」ですが、検査の性質を覚えておきましょう。
皆様が血液検査で「腫瘍マーカー」と聞けば、「血液検査で癌がわかる」という印象をもたれるでしょう。
実は、臨床の現場では使い方が少し違っています。癌を治療したかたが、外来などで経過観察を行う時に再発がないかを確認するものであって、早期の癌の検出が可能なものではありません。
つまり、「腫瘍マーカーが陰性であっても、早期の癌がないとは言えない」ということです。
加えて、正常な方でも腫瘍マーカーは上昇することがあります。
つまり、検診結果で腫瘍マーカーが上昇しているなら、全身CTや上部、下部消化管精査なども必要となってくる可能性があります。
検査を受けられる方はあまりそこまで意識せずに追加する方が多いため、結果が返ってきたときにびっくりする方も多くまた、「検査受けてたのに癌になった」ということも起こりうるため、注意が必要です。