喘息の治療、診断を強化しました!
こんにちは!院長の重清です!
今回は、新しく導入した医療機器の紹介をさせていただきます!
ポータブル呼気NO濃度測定器(NObreath)です!
医療において、検査機器に必要なことは、「そうでないパーセンテージを示す」ことと、「そうであるパーセンテージを示す」ことです。
前者は「感度」といって、%が高いなら陰性であり、その病気ではない可能性が高く、後者は「特異度」といって、%が高いなら、その病気の可能性が高いです。
患者さんにとって、1つの検査ですべての病気と、病状の把握ができるならもっともいいですが、現実には「感度」と「特異度」の高い検査を組みあわせることで、病気の診断や治療経過を追うことになります。
また、俗にいう「いい検査」というものは、検査を受ける患者さんがどのような状態でも同じように受けることができ、また、施行する医療人によっても結果が変化せず、再現性の高い検査のことをいいます。
今までの呼吸機能検査は成熟していても、両者の再現性の高さを満たすことが難しい検査が一般的でしたが、このたび、両者を満たすものを導入しました。
気管支喘息を診断するうえで、下記の結果となりました。
カットオフ22ppb | 感度91% |
特異度84% | |
正常上限値37ppb | 感度52% |
特異度99% |
特に、22ppb以下なら、気管支ぜんそくをほぼ否定でき、37ppb以上ならほぼ気管支ぜんそくと診断することができます。
特に、強制的な吸気、呼気を必要としないために、患者さんにとって有用なものとなっています。これにオシレーション法を用いた、抹消気道抵抗を測定することでさらに診断精度の向上と治療効果の精細な評価を可能としています。
ぜひ「長引く咳」で困る際は、お気軽にご相談ください。