4月の血糖コントロール報告 ~血糖値の上がりにくい食生活~
こんにちは!院長の重清です。今月の当院の平均HbA1cは「6.8%」でした。代謝の低下しやすい冬季に上がることなく、皆さんそれぞれ工夫して生活していただいたようで、こちらも非常にうれしいです。応援していますので引き続き頑張っていきましょう!
また、自粛の影響でストレスがたまりやすく、活動量が低下しやすい時期ではありますが、皆で頑張っていきましょう!院長含め、スタッフ全員帰省なども控えてもらいながら、患者さんが安心して受診できる環境を整えていますのでお気軽にご相談ください。なお、受診を希望される場合は必ずまずお電話にてご相談いただきますようよろしくお願い申し上げます。
最後に、管理栄養士Nより、血糖値の上がりにくい食事のポイントについて説明させていただきます。
今月は血糖値についてと血糖値の急上昇を抑える食事の仕方を紹介します。
血糖値とは血液中の糖(ブドウ糖)の濃度を示します。
血糖値が高い状態が続くと糖尿病になりやすく、糖尿病が続くと血管がもろくなり、動脈硬化が進行します。最終的には心臓病や脳卒中などを引き起こす原因にもなります。
血糖値が上がる原因の一つは食事に含まれる糖質です。ラーメンや菓子パンだけといった糖質に偏った食生活を続けることで高血糖の原因になります。そのようなことから糖質は摂ってはいけないと思われがちですが、糖質は栄養素の中で最も有効なエネルギー源であると同時に体の司令塔である脳のエネルギー源になる大切で必要な栄養素です。
そこで、血糖値の急上昇を抑えることのできる食事の仕方や生活習慣、おすすめの食材を紹介します。
・よく噛んでゆっくり食べる
ゆっくり時間をかけて食べることで満腹中枢を刺激し食べ過ぎを防ぐことができま
す。また、よく噛むことで血糖値を下げる働きをするインスリンの分泌が促進され
ます。
・食べる順番を工夫する
空腹時に糖質を多く含む炭水化物を食べると血糖値は一気に上昇してしまいます。
食物繊維(野菜・きのこ・海藻) → たんぱく質(肉、魚、卵、大豆など) →
炭水化物(ご飯、パン、麺類など) の順で食べることで血糖値の上昇を緩やかにする
ことができます。
・バランスよく食べる
さまざまな食材を順番よく食べることで血糖値の急上昇を抑えることができるので、
「○○だけ」「○○抜き」という偏った食事ではなく主菜でたんぱく質、副菜と汁物
で野菜や海藻を摂ることを心がけてください。
・適度な運動を心がける
有酸素運動は体重や体脂肪を減らすだけでなく、血糖値を下げる唯一のホルモンである、「インスリン」の効果を高める効果があります。無理のない程度のウォーキングで、週に3回、30分程度で効果がありますので、ぜひ継続してみてください。