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  • マザーテレサから学んだ医師観

卒業旅行で選んだインドの一人旅は、「人の命に最も近い熱に触れる」ことと、「友人との約束を果たす旅」でもあった。

マザーテレサの運営する施設は、孤児を引き取って教育を受けさせる施設や、障害をもった方にできる範囲で仕事を与え、生活するすべを教える施設などがあり、人として「人の役にたちたい」と考えていた私にって一度はマザーテレサの思想に触れてみたいと考えていた。そんな中、友人が紹介してくれた施設は最もボランティア希望者の中で精神的、そして肉体的にも過酷とされる、通称:死を待つ人の家「カリガート」であった。

カリガートでは社会的な階層や病状的に十分な医療を受けてもなお、現状以上の回復が見込めない文字通り死に近い患者さんが収容されており、日本でいう緩和という言葉に近い医療がなされていた。私の仕事は衛生環境を整えたり、食事の介助や服薬の管理であった。

自分の「人の役に立ちたい」という熱量は目の前の患者さんを到底良くすることはできず、ひたすらに自分のできることをし続けるしかなかった。自身の熱量はあまりにもはかないものではあったが、その熱を持ち続け世界に認められるマザーテレサの偉大さに触れることとなった。

日本に帰って仕事をするうえで、自身が対峙する局面において何ができるかを考えたときに、医療人としてまた、人として目の前の患者さんが少しでもよくなるように、少しでも不安がなくなるように「熱量」をもって接していきたいと考えた。

2.5人称の付き合いとは、他人としての2人称ではなく家族としての3人称でもない、他人である患者さんのことを「家族のように想い」そして、「熱」をもって付き合うことであり、医師として果てるまで崇高な感情をもち続けたいと思った。